「滅菌あがり待ち」をゼロへ。滅菌品質の安定とスタッフの生産性向上を実現した外注化戦略
医療法人 みどりの歯科医院
院長 蔦川 裕来 先生
副院長 蔦川 路子 先生
スタッフの皆さま
きざいらず導入前は、忙しい時ほど滅菌クオリティが一定に保てない、器具が足りず患者様をお待たせしてしまうなど、慢性的な課題やスタッフが滅菌作業に追われるストレスが大きくなっていた…
そんな時にスタディグループのセミナーで「きざいらず」を知り、これらの課題が解決できる!と感じ導入いただくことに。
みどりの歯科医院様では院内のスタッフでなくてもできることは外注し、専門性の高いスタッフには患者様に向き合ってもらうという方針のため、今回の取り組みは院内でもスムーズに受け入れられ、現在ではとても大切な存在となっているとのことです。
今回は、きざいらず導入後の変化やさらには採用活動における好評だったリアルな声をお届けいたします。
きざいらず導入前に抱えていた課題
きざいらず導入前は、滅菌業務において、主に2つの大きな課題を抱えていました。
品質の不安定さと器具不足
滅菌作業は手作業であり、診療の合間を見ながら消毒室で行うため、忙しい時間帯であるほどクオリティに差が出てしまっていました。
特に忙しくバタバタすると、インスツルメントの先に小さな汚れが残ったまま滅菌されてしまうことも..。
これらの状況から、滅菌品質が一定ではなく担保されていないという課題があり、
また、診療が忙しい時には、滅菌が間に合わないことで器具が不足する事態も頻繁に発生。
基本セットが滅菌物の大半を占めるため、患者様が多い日には、「滅菌ができていない」「基本セットが足りない」といった理由で診療のスタートが遅れたり、患者様をお待たせしてしまったり…
スタッフは、診療の合間に空き時間を見つけて、1日に5〜6回以上も滅菌器を回さなければならないという状況でした。
さらに、ミラーなども曇った状態のまま診療を始めざるを得ない場面もあり、私たち歯科医師やスタッフのストレス・診療品質の低下につながっていました。
業務負担を減らすためにディスポ器材の活用を検討
滅菌作業を減らす目的でディスポーザブルの基本セットの導入を試みた時期もありましたが、ディスポーザブルのピンセットは扱いづらく、打診などの操作がしづらいため、動揺度診査などの精密な診査に十分対応できませんでした。
結果的に、器具の機能性が不足していたことや、滅菌セットとディスポセットが混在し運用が複雑になったことで、定着しませんでした。
これらの状況に加え、中堅スタッフの産休・育休入りにより、4月からの新人教育に十分な時間を割けるか不安が生じたことも、導入を決めた理由のひとつです。
導入してからの変化
導入後は、滅菌業務に関する課題が大きく改善されました。
滅菌業務の劇的な効率化と品質の安定
「きざいらず」によって基本セットの滅菌が外注化された結果、スタッフの体感として、滅菌にかける時間は全体的に半分以上、または一連の作業では約7割も削減されたと感じています。
この時間削減によって、以前は基本セットに追われていた滅菌器の時間を、基本セット以外の院内で回すセットなどにも余裕を持って注力できています。院内の滅菌全体に注力できるようになったことで、トータルの品質が向上し、常に良質な基本セットが準備されているため、ミラーについても以前のように「あれ、ちょっと曇ってるぞ?」と戸惑うことなく、ストレスフリーな状態で診療に集中できるようになりました。
スタッフの時間価値の向上
洗浄や滅菌といった利益を生まない業務から解放されたことで、スタッフは、患者様と向き合う診療や、新人育成など、診療スタッフがやるべき本来の業務に時間を充てられるようになりました。
特に、朝の準備時間や帰りの退勤時間が早くなるという効果もありました。
医院運営にプラスになったこと
「きざいらず」の導入は、単なる滅菌業務の効率化に留まらず、医院運営全体に多角的なプラス効果をもたらしています。
経営戦略との合致と安心感
当院の「院内のスタッフでなくてもできることは外注し、専門性の高いスタッフには患者様に向き合ってもらう」という方針で日々業務にあたっています。
導入後は、滅菌業務について「基本セットが足りなくなりそう」「クオリティは大丈夫か?」と日常的に考えなくても良くなったことが、大きな安心感につながっています。
いつでも十分な基本セットが用意されていることで、精神的な余裕が生まれ、診療により集中できる環境が整いました。
求人・採用面での好影響
想定外の大きなメリットとして、衛生士学校の実習生や見学に来られた歯科衛生士さんの評判が非常に良いという点が挙げられます。
実習生は消毒室のフォローに入ることが多いため、その業務がない当院では、実習生が臨床についてしっかり学ぶ環境を整えられていると感じています。
近くで導入している医院が少ないため、「初めての仕組み!滅菌に時間をかけずに済む!」など驚きの声をきくことが多いですね。
チャレンジしやすい環境の構築
滅菌作業という毎日のルーティンから来るストレスが軽減されたことで、院内で新しい取り組みや、他のチャレンジがしやすくなりました。単純に滅菌が楽になるというだけでなく、生まれた時間を活用して様々な活動に挑戦できる土台ができたことが、当院にとって最大の推進力となっています。
スタッフ様の声
「今まで自分がやってたことがやらなくて良くなる」という点に非常にメリットを感じました。実際に導入後も診療以外の業務では一番楽になったと感じています。
また運用も難しくなく、使用したものを簡易的洗浄して、器具ごとにタッパーにいれるだけ。
いれたタッパーを宅配便が回収すると同時に、滅菌済みの基本セットが届く仕組みなので、スタッフの中でもスムーズに定着しました。
これまでは、診療の合間をみて滅菌をする必要があり、滅菌が間に合わないという状況と戦いながら業務を行っていましたが、今は必要な時にすぐに器具を取ってきて使えるため、滅菌できていないものがないという安心感が非常に大きいと感じています。
※本記事は、ある歯科医院での導入事例をもとに作成したものであり、すべての医療機関に同様の効果を保証するものではありません。
※本サービスは医療行為ではなく、医療関連業務の支援を目的としたものです。
インタビュー動画は後日UP予定